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【2017 成長への展望】サントリーHD社長・新浪剛史さんに聞く
--米トランプ政権について
「トランプ氏の発言と現実の間で矛盾が多く、方向性が読めない。米国は自由貿易でグローバル化を推進し、一番の富を得てきた。インターネットでつながっている世界をどのように保護主義にするのか。こうした矛盾が国内外でいくつもあり、難解な何重もの方程式となっている。ただ、これまでの動きを見ると、現実的な対応をしており、そこに期待したい」
--3年前に米蒸留酒大手ビーム(現ビームサントリー)を買収したが、米国で投資を増やす可能性は
「もともとメキシコの工場を閉鎖し、ケンタッキー州の工場に生産を集中させている。5年で1200億円を投資する計画だ。米国ではビームの買収を含め、2兆円程度投資している。必要に応じて、今後も雇用や投資を増やしていく」
--ビームサントリーを米ニューヨーク証券取引所に上場させる計画はあるのか
「完全にない。上場させると、ビームサントリーから資金を得られないので、得策ではない。ビームサントリーは、想定よりもキャッシュが2、3割増えている。当社としては買収の借金を返せるだけで十分だ」
--酒税改正が決まったが、税率の一本化まで10年の期間があるが
「10年は『あっ』という間だ。その間にプレミアムビール市場を拡大する。上質で鮮度の高い商品を提供すれば、まだ伸びる余地がある。新ブランドの立ち上げは考えていない。当社で言うところのプレミアムビールのカテゴリーで7割のシェアを取り、圧倒的な一番を目指す」
--ビームとのシナジー効果は
「生産技術や品質管理、調達、営業などで着実に融合している。2018年にはサントリーとビームが共同開発したプレミアムバーボンを出したい。グローバルブランドを目指す」
--20年にグループ全体で売上高4兆円の目標を掲げているが
「4兆円の旗は降ろさない。飲料はアフリカに進出し、欧米が中心のビームもアジアやメキシコへの展開も始めている。M&A(企業の合併・買収)ではなく、自分たちの持っている資源を使いながら、売り上げを伸ばしていきたい」
--今年の賃上げに対する姿勢は
「業績を計画通り達成すれば、年収ベースで3%の賃上げを行いたい」
◇
【プロフィル】新浪剛史
にいなみ・たけし 慶大卒。1981年三菱商事入社。91年米ハーバード大経営大学院。2002年ローソン社長、14年会長を経て、同年10月から現職。横浜市出身。
引用:サントリー、プレミアムビール市場でシェア7割目指す 「圧倒的一番に」
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